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奄美大島・ユタ神様
  鹿児島
奄美大島のユタの語り2
2011/04/06 02:16

ユタとしていきる・ユタになってもすぐに能力が与えられるわけではない。神のメッセージを受け取り、祝詞を覚え、祭壇や儀式の道具を作り、神の要請を現実化しなければならない。象徴的なメッセージが何を意味するのか調べ、現実にあたっての経済的問題をやりくりする。例えば、足跡のイメージが見えると、それが何を意味するのか調べる。それは “草履を作れ”という意味で、草履は魔よけになり、人を呪い殺すこともできるという。メッセージを解き明かして、現実化すると「これは見込みがあるって、一つ何かちょっと教えるんですよ。すぐは教えないからね。絶対、成績見とる。本当にやってるのか、言うこと聞くのか。」仕事と巫業の両立も課せられる。「いろんな教えを勉強しなければ一人前にならないんですよ。働かんば生活は出来ん。神は拝め、座れっていうし。ああ、もう疲れて、疲れて。ゆっくりすると、ビ‐ンと落として、飛び上がらして座る。あとは『神サマお願いします。どうか死なせてください』って拝みよった」。神の要請に敵わなった場合、あるいは逃げた場合、病気になって死ぬことも多いという。ユタとして力をつけて、天寿を全うできるのは限られた人々なのだろう。こうしてユタになり評判が高まると、人々が噂を聞きつけ、次々にやってくる。一日に何回も依頼の電話が鳴り、集落どころか全国から依頼者が訪れ、休むまもなく対応に追われることになる。ユタは、日々訪れる依頼者に応えながらも、儀式の道具を作り、ト占の技術を学び、さらには生活の為に仕事をしながら一社会人としての義務も果たしつつ毎日を送っているのである。

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