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奄美大島・ユタ神様
  鹿児島
奄美大島のユタの語り4
2011/04/06 02:25

じいちゃんが(神社の神棚の前)に座って、線香立てて、水を入れて『うにゃ うにゃ ぷうぷう、くにゃ くにゃ ぷうぷう』、いろいろ難しいことして。7つの時からず‐と聞いて知ってるんですよ。お客さんがあちこちから来るでしょ。そうしたら、『ぐにゃ ぐにゃ ぐにゃ』と、こりゃ何回聞いても分からん。21歳の時に、そこに座れって言って、何か唱えて、『分かったか』って言うでしょ。分かるはずがない。正座だから、もう痛くて、いつ終わるのかって、寝たくなってね。『ああ、分かった』って、そう言えばせいせいするねって。唱え口を移した瞬間、座ったまま、じいちゃんがバタンってひとくりかえって、自分に移したから。自分の尊い神様、人に移したら、それで終わり。授かった神グチじゃからね。あれから神って恐くなってね。もう逃げることばかり考えとった。23歳の時だったか、38度ぐらい熱が出て、山に走って行って鏡掘ってきて、そうしたら熱が下がって。鏡を神社に隠して家に帰ってきて。その時、神様が7?8人おるのに、履物がなかった。なぜ、履物がない。ありゃ‐、これは本当に天から降りた神様が殿中おったんじゃな。この神様が自分を寄して、いろいろ掘らして。大変だあって。恐くなって、逃げてきたんですよ。長らく拝まなかったですね。確か41歳かに拝んだんじゃないかと思うが。名瀬で商売して店やったら、今度は焼かれて失敗して。それまでは、苦しかったり、騙されたり、もう夫婦とも痙攣(けいれん)起こったりしましたけど、それでも拝まなかったんね。ああ、あの苦しみはもう…死ぬか生きるかですよ。ひきつけ起こして、破傷風(はしょうふ)みたいになって、医者は破傷風じゃないっていうんば。う‐って、息をするまでに何分か、何十分かかったんじゃね、戻るまで。死んだわけですよ。押さえつけて、う‐って。はあ、生きてるんじゃあって。そういうこともあった。恐ろしいっていうことは、信じないっていうことやね。じいちゃんの口も聞こえたんですよ。この神山を守って、シマを守らんば。神生まれだからそうしなさいって…

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